「ルーズヴェルトゲーム」(ルーズベルトゲームとも表記)は小説やドラマにもなりましたが、2023年5月3日、まさか2試合同時に実現、5月4日には更に同カードで達成とは!改めて言葉の意味や由来、なぜ8対7なのかをフランクリン・ルーズヴェルト大統領と共にご紹介致します。
ルーズヴェルトゲームの詳細
2023年5月3日に行われて、
の二試合ともが
で終了し、
「1日に2試合、セ・リーグがルーズベルトゲームって凄い。何年ぶり?」
「6点差逆転のルーズベルトゲームが2試合出るとは」
「野球の醍醐味」
「昼と夜にルーズベルトゲームが観れるなんて」
(引用元:スポニチアネックス)
と話題になっています。
更に、2023年5月4日、
でなんと、
というプロ野球史上初の出来事が起こりました。
読売ジャイアンツ VS 東京ヤクルトスワローズ(東京ドーム)
東京ヤクルトスワローズが、2回表に3点、3回表に2点、4回表には山田哲人選手のソロホームランで大量リードを奪いました。
読売ジャイアンツは4回裏、岡本和真選手のスリーランホームランで3点を取り反撃し、
更に、読売ジャイアンツは5回裏2点を追加し
と緊迫して試合になりました。
6回、7回は両リームとも0点で迎えた8回の攻防で、東京ヤクルトスワローズが1点を追加し、
となりました。
しかし、8回裏、ブリンソン選手のこの日2本目となるスリーランホームランが飛び出し逆転に成功。
そして、9回表は守護神の大勢選手がキッチリと抑えて試合終了となりました。
阪神タイガース VS 中日ドラゴンズ(阪神甲子園球場)
中日ドラゴンズが2回表、一挙6点を奪い大量リードとなりました。
阪神タイガースは2回裏、すかさず2点を返し、
と4点差にしました。
しかし、3回、4回と無得点に終わります。
阪神タイガースは5回裏に2点を返し、
更に、6回裏に更に2点を奪い・・・
と試合をふりだしに戻しました。
7回、8回と両リームとも無得点で迎えた最終回の攻防!
中日ドラゴンズは同点の均衡を破る1点を奪い
と勝ち越しを決めました。
最後は、守護神のマルティネスを投入し、誰もが中日ドラゴンズの勝利を予測したのでは無いでしょうか?
しかし、9回裏に中日ドラゴンズのエラーから同点とし、ノーアウト満塁で木浪聖也選手がヒットを放ち、
とサヨナラ勝ちで、「ルーズヴェルトゲーム」を完成させました。
読売ジャイアンツ VS 東京ヤクルトスワローズ(東京ドーム)
前日の興奮が冷め止まない中、再び「東京ダービー」(誰も言わないが東京のチーム同士なので)の幕が開きました。
2回表、先制は今日も東京ヤクルトスワローズでした。中村悠平選手の第2号ソロホームランで1点を挙げます。
更に、4回表、東京ヤクルトスワローズが1点を追加し、
しかし、5回裏、読売ジャイアンツが坂本勇人選手の4号ツーランホームランと岡本和真選手の4号ソロホームランで3点を取り逆転に成功しました。
6回裏、読売ジャイアンツの打線が爆発し、更に3点を追加し、
とほぼ試合が決まるぐらいの点差になりました。
しかし、東京ヤクルトスワローズも黙ってはいませんでした。
塩見泰隆選手の1号ツーランホームラン、そして不振に喘いでいた「令和の三冠王」村上宗隆選手の3号ツーランホームランで一気に同点とし、試合を振り出しに戻しました。
正に、ラッキーセブンの猛攻でしたね。
追いつかれた読売ジャイアンツは7回裏、1点勝ち越し、
と再度リードを奪います。
ところが、東京ヤクルトスワローズが8回表にすぐさま1点を返し、
と再度試合が振り出しに戻りました。
勝利の女神はどちらに微笑むのか、分からなくなった状態で迎えた9回裏、試合を決めたのは丸佳浩選手の2号サヨナラソロホームランでした。
と昨日に続いて、「ルーズヴェルトゲーム」が完成してしまったのです。
両リームあわせて6本のホームランが飛び出した、大空中戦でもあり、非常に盛り上がった試合でしたね。
ルーズヴェルトゲームの意味
「ルーズヴェルトゲーム」はその名の通り、
が発した言葉が由来となっています。
1937年1月、ルーズヴェルト大統領はアメリカ野球記者協会からディナーに招待されていましたが出席が難しくなり、ニューヨーク・タイムズの記者に詫びの手紙を送りました。
その手紙の最後に、
「一番おもしろい、野球のゲームスコアは、8対7だ」
と書いてあったことから、
8対7で決着した場合は「ルーズヴェルトゲーム」
と呼ぶようになりました。
「8対7」は本当に面白いのか?
プロ野球ファンの方々の間では、「ルーズヴェルトゲーム」が面白いのかどうかは賛否両論ではないでしょうか?
野球通の方々の間では、
という声も聞かれます。
「スミ1」、つまりは「隅一」とも書くのですが、1回の表か裏に1点が入り、1対0で試合が終わる状態ですね。
これは、正に「投手戦」で、お互いのエースがぶつかり合うと白熱したゲームになります。
日本人はこの「スミ1」の方が好まれる傾向があるようですが、メジャーリーグだと「点の取りあい」の方が試合が動いておもしろいと感じるようですね。
「8対7」じゃないといけないのか?
これを言い出したフランクリン・D・ルーズヴェルト(ルーズベルト)もまさか後世にまで語り継がれるとは予測していなかったでしょう。
彼としては、点が入らない投手戦よりも、点を奪い合う試合の方が、個人的には好きだという意味合いで手紙に一筆書いただけでしょう。
もし、この件で後日弁明する機会があれば、
いや、8対7はあくまで比喩で、7対6でもいいんだけれど・・・
ただ、二桁得点になると投手が崩壊したみたいだから、7,8点ぐらいがちょうどいいかなっと
ぐらいのことは言ったのではないでしょうか?
今後、近いスコアで白熱した試合のことは、
ほぼ「ルーズヴェルトゲーム」
「ルーズヴェルトゲーム」っぽかった
などのフレーズが使われるかもしれませんね。
フランクリン・D・ルーズヴェルト大統領とは?
フランクリン・D・ルーズヴェルト大統領の簡単なプロフィールをご紹介致します。
フランクリン・D・ルーズヴェルト大統領は4選したことでも有名ですよね。
在任期間は1933年3月4日から1945年4月12日までの、12年間でした。
ちなみに「歴代アメリカ合衆国大統領ランキング」ではベスト5(3位から5位あたり)に入るほどの人気です。
ちなみに有名な「ラシュモア山国立記念公園」の4名の大統領の彫刻像がありますよね?
よく勘違いされる方が多いのですが、
フランクリン・D・ルーズヴェルト大統領はこの中にいません!
左から、
とベスト5の4名が入っています。
お気づきになられたと思いますが、
フランクリン・D・ルーズヴェルト大統領とセオドア・ルーズベルト大統領を間違えた
というのが勘違いの原因です。
ちなみにお二人は遠い親戚(12親等)なので、全くの他人ではありません。
「ルーズヴェルトゲーム」(池井戸潤・原作ドラマ)
「半沢直樹」(原作タイトルは「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」)で有名な池井戸潤さんが執筆された、
も面白かったですね。
そのドラマ化も素晴らしい出来栄えでした。
青島製作所とその野球部の存続を賭けた戦い・・・。唐沢寿明さんも最高に良かったですが、江口洋介さんが新たな一面を見せる迫真の演技でドラマを盛り上げました。
ちなみに、あの工藤公康さんのご長男である、工藤阿須賀さんもピッチャー役で出演されていましたね。