東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の大活躍にはプロ野球ファンだけでなく日本中が熱くなっています。記録だけでなく、チームの勝利への貢献から「村神様」と称えられていて、2022年の流行語大賞のノミネートはもちろん、大賞受賞も視野に入ってきました。
【村神様】2022年流行語大賞最有力!村上宗隆の大活躍は「神ってる」レベル!
2022年の村上宗隆選手の活躍は、プロ野球の歴史に名を残すレベルですよね!
年間60本の日本新記録タイに挑戦しましたが、後半は苦戦しました。
それでも、年間56本に到達という偉業と、三冠王という素晴らしい結果を残したことには「神ってる」というのが相応しいレベルですよね!
ちなみに村上宗隆選手は2017年のドラフト1位でしたが、歴代のドラフト1位の選手はどれくらい活躍されたのでしょうか?
実は、プロ野球関連で流行語になった言葉や、流行語大賞を受賞したものがかなり多いです。
このことからも、「村神様」が受賞する可能性は非常に高いと言えるでしょう。
また、村上宗隆選手の年棒がいくらになるのかも気になるところです。
プロ野球関連の流行した言葉(流行語大賞設立前)
「神様、仏様、稲尾様」(1957年)
1957年の「神様、仏様、稲尾様」
(西鉄・稲尾和久投手が日本シリーズ3連敗で後の無い西鉄を第4選から第7戦まで4連投し4勝を上げ逆転日本一になったことから呼ばれた)
これはかなり流行りましたね!(リアルタイムでは生まれてませんが)
1980年代でも、よく引用して使ってました。
パターンとしては、「神様、仏様、○○様」と、○○のところにお願い事をする相手の名前を入れたりしてましたね。
「巨人、大鵬、卵焼き」(1961年)
1961年の「巨人、大鵬、卵焼き」
(プロ野球の巨人、力士の大鵬、食べ物の卵焼きと、高度成長期時代の子供達に人気があるものを挙げた言葉)
これもリアルタイムでは聞いてないのですが、今でも使う人がいるくらい有名なフレーズです。
ただ、当時は断トツ人気だったプロ野球の巨人や大相撲の大鵬氏と、卵焼きを同列にすることには異論の声も出ていたそうです。
ちなみに、今の卵の値段と当時の卵の値段がほぼ同じ(物価は10倍くらい違うのに)ということを考えると、いかに卵が高級品だったかということが伺えます。
「巨人軍は永久に不滅です」(1974年)
1974年の「巨人軍は永久に不滅です」
(巨人・長嶋茂雄選手の引退セレモニーでの発言、実は原稿は「永遠」で読み間違いだった)
長嶋茂雄氏はプロ野球選手・監督としては超一流でしたが、ワードセンスというか、世間に影響力を与える言葉を生み出すのも凄かったですよね。
言わずもがな、天才(努力も人一倍)にして、天然な長嶋茂雄選手らしい、読み間違いですが、それが逆に人の記憶に残るというのが、カリスマ性を持っている証拠では無いでしょうか?
ちなみに長嶋茂雄選手はドラフト何位でしょうか?
実は、プロ入りされたのが1958年でドラフト制度ができる前だったのでありません。
「エガワる」(1979年)
1979年の「エガワる」:強引に物事を進めること。ゴリ押しすること。
(1978年のドラフト問題や1979年のトレード問題などからきている)
これは、江川卓選手の「例の件」から出た言葉のようです。
江川卓氏の著書「たかが江川されど江川」(1988年発効)を当時読んだことがあります。
そこには、当時の状況が事細かく書かれていたので、機会があればご紹介致します。
「ベンチがアホやから野球がでけへん」(1981年)
1981年の「ベンチがアホやから野球がでけへん」
(阪神・江本孟紀投手が中西太監督の指揮を批判。この発言で引退に)
色々あって思わず言ってしまったのかと思いますが、このフレーズが力を持ち過ぎて結局引退をすることになってしまいましたね。
プロ野球関連の流行語大賞
1984年から始まった「流行語大賞」ですが、2021年まで38回行われ、プロ野球関連が9回(全11個)も年間大賞を受賞しています。
1986年 金賞「新人類」
1986年金賞「新人類」:受賞者「清原和博、工藤公康、渡辺久信」
当時、本当に「新人類」という言葉は流行りました。
会社では、上司が新入社員の態度(素直に言う事を聞かなかったり、ダラッとした感じ)を見て、
今時の新人類は・・・
と苦言をしてました(今から35年ぐらい前なので、その新人類は今何歳でしょうね)。
清原和博選手は18歳の高卒で打率3割、ホームラン30本越えという驚異的な記録を出しました。
工藤公康選手は若い時は制球力に難がありましたが(後年は制球力抜群)、球速・カーブを武器に大活躍されました。
更には当時はまだプロ野球選手がカッコいいと浸透していなかったのですが、ルックスとカッコいい髪型で
とキャーキャー言われていました。
また、渡辺久信選手は、その端正なマスクと剛速球で大活躍されましたね。
1994年 年間大賞「イチロー(効果)」
1994年年間大賞「イチロー(効果)」:受賞者「イチロー」
もう説明不要かと思いますが、鈴木一朗選手が仰木監督の「仰木マジック」(本当は試合での戦術)で名前をカタカナ表記することで、才能が開花したイチロー選手の活躍と存在感から流行後になりました。
現在は、元メジャーリーガーのイメージが強くなり、世界のイチローと認識されていますが、当時はプロ野球界にとんでもない選手が登場したと騒がれました。
「振り子打法」を真似る子供が(大人も私も)多くいましたね。
1995年 年間大賞「NOMO」と「がんばろうKOBE」
1995年年間大賞「NOMO」:受賞者「野茂英雄」
1995年年間大賞「がんばろうKOBE」:受賞者「仰木彬」
1996年 年間大賞「メークドラマ」
1996年年間大賞「メークドラマ」:受賞者「長嶋茂雄」
1999年 年間大賞:「リベンジ」と「ハマの大魔神」
1999年年間大賞:「リベンジ」:受賞者「松坂大輔」
1999年年間大賞:「ハマの大魔神」:受賞者「佐々木主浩」
2000年 年間大賞:「雑草魂」
2000年年間大賞:「雑草魂」:受賞者「上原浩治」
2015年 年間大賞:「トリプルスリー」
2015年年間大賞:「トリプルスリー」:受賞者「柳田悠岐、山田哲人」
「トリプルスリー」とは、打率3割でホームラン30本、更には盗塁30という、
という通常は取ることが難しい3つをクリアすることです。
過去にも「トリプルスリー」はありましたが、その時は特に騒がれませんでした。
ただ、この年は、両リーグから一人ずつ、同時に2名の選手が達成したことで話題になり、流行語大賞になる結果となりました。
また近年、プロ野球人気が昔に比べると下がってきていたので、15年ぶりの大賞はそういった思惑もあったのではないでしょうか?
何にせよ、プロ野球が注目されるのはいいことですよね。
2016年 年間大賞:「神ってる」
2016年年間大賞:「神ってる」:受賞者「緒方孝市、鈴木誠也」
2016年、下位打線とは言え一軍での戦力として期待されていた鈴木誠也選手が、何と2試合連続サヨナラホームランを放ちました。
この活躍に対して、緒方孝市監督が、
今どきの言葉で言うなら「神ってる」よな
とコメントされ、しかもその年には25年ぶりのリーグ優勝をしたことで、この言葉が流行語大賞になりましたね。
2021年 年間大賞:「リアル二刀流/ショータイム」
2021年年間大賞:「リアル二刀流/ショータイム」:受賞者「大谷翔平」