「2022カタールW杯」の決勝トーナメントで日本対クロアチアの試合は1対1の引き分けの末、PK戦で1-3と惜しくもベスト16で敗退しベスト8には進めませんでした。PK戦は運任せと言われますが、実はそれ以外にも重要な人物や大事な要素があるのをご存じですか?
PK戦が運任せと言われる理由は?
PKとは?
PKとは「Penalty Kick」(ペナルティーキック)の略で、試合中にペナルティーエリア内で反則を犯した場合に、
のことです。
この時、キッカーはボールを所定の位置に置いて助走などをつけてシュートを打ちます。
如何せん、1対1で勝負なので、圧倒的にゴールキーパーが不利です。
PK戦とは?
PK戦とは、試合時間の90分(前半45分・後半45分)と延長戦の30分(前半15分・後半15分)で決着がつかない場合の方法として考え出されました。
再延長戦やコイントスで決める時代もありましたが、
再延長戦:選手の体力が限界でケガを誘発、試合が長引くと色々と・・・
コイントス:120分の激闘の末、引き分けた試合をコインの裏表で決めるのはちょっと・・・
という意見から、PK戦が主流になりました。
PK戦は、代表者5名ずつが交互にPKをしていくので、結局は圧倒的にゴールキーパーが不利です。
しかし、ゴールが決まって当たり前のPKが決まらないのが、PK戦の醍醐味とも言われています。
PK戦で勝つための重要な人物とは?
実は、運任せと言われているPK戦において、当事者(ゴールキーパーと代表のキッカー)以外にも、その運を左右する重要な人物がいます。それが、
と呼ばれる方です(松木安太郎氏談:テレ朝POST)。
キーパーコーチは、
などの詳細な情報を抱えています。
一瞬の判断でボールを蹴るので、こういった事前情報は非常に重要となります。
PK戦で勝つための重要な要素とは?
運任せと言われているPK戦において、重要な要素とはズバリ作戦です。
作戦とは、監督がPK戦に参加する選手を選ぶ際に・・・
と色々と考慮した上での決定となります。
蹴る順番
体調はメディカルスタッフもいますので明確ですが、「順番」に関しては監督の采配が問われますね。
ここで重要な要素の一つが、
どれくらい相手ゴールキーパーが嫌がるか?
ということです。
PK戦はキッカーが有利とはいえ、蹴るコースを予測できれば止めれますので。
なので、ちょっとでも相手が自信を無くすような有名選手を選ぶのも大事と言われています。
そして、その有名選手を、1番目にぶつけて相手の出鼻をくじくのか、5番目に置いておいて脅かすのかなど色々とパターンを考えないといけませんので、監督も大変です。
自信
PK戦でボールを蹴る選手は、もちろん自信を持っています。
と常に言えないのが、PK戦の怖いところです。
特に、ワールドカップの決勝トーナメントともなると掛かるプレッシャーは凄まじいものです。
など心理的なダメージは相当なものです。
逆に、PK戦でゴールを軽く決める選手は、
ぐらいの精神状態だと結構ゴールが決まるようです。
まとめ
今回の、日本対クロアチア戦、日本代表選手は本当に良く戦いました。
前大会準優勝のクロアチア相手に堂々と引き分けました。
最後のPK戦に関しては、実際に試合を見ていて感じたのは、実力差ではなく、自信の差でしたね。
もちろん両方のチームがプレッシャーを感じてはいましたが、W杯でのプレッシャーに慣れているクロアチアに軍配が上がりました。
1994アメリカW杯、元イタリア代表のロベルト・バッジョ氏はケガで体調不良ながらも満身創痍でチームを決勝まで連れていきました。
ブラジルとの決勝戦は試合中に決着がつかず、PK戦になりました。
もうボールをまともに蹴る力が残っていないロベルト・バッジョ氏でしたが、最後5人目のプレッシャーに耐えれる選手も彼しかいませんでした。
彼が放ったシュートは無情にもクロスバーを越えてきました・・・。
最後に、彼の有名な言葉を引用して終わりたいと思います。
PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。