【ロンドン橋計画】とは何?エリザベス2世女王崩御から国葬までの10日間を紹介!

「Operation London Bridge」(オペレーションロンドンブリッジ)は「ロンドン橋計画・作戦」と言われる、エリザベス2世女王崩御から国葬までの10日間を既に計画されている。

ちなみに有名な話ですが・・・

「タワーブリッジ(Tower Bridge)」を「ロンドン橋」

と勘違いしている方は多いそうです。

Google Map

確かに地理的には近いですが・・・。

目次

D-Day (第0日目):女王陛下崩御の日

崩御の通知はコードネームで

エリザベス女王が看取られた数時間後に、女王の秘書官が首相に「崩御の通知」を送ります。

この計画が作られた頃は、電話で「崩御の通知」をすることを想定していました。

電話と言っても今の携帯電話やスマホのように簡単に本人同士が連絡を取れるものではありません。

AUTOMATON

この写真のように「電話交換手」が仲介して電話を繋いでいました

なので、女王の秘書官が話した内容はすべて「電話交換手」に知られてしまいます

もちろん「電話交換手」は守秘義務(今ほど厳しくはないにせよ)があったので、プライバシーな内容は漏らしません

ただ、「女王が崩御された」レベルのことだと、動揺して漏らしてしまう可能性もありました。

そこで、情報伝達の際に、このことがニュースにならないようにする為に、コードネームを使うことを決めました。

「ロンドン橋落ちた」(London Bridge is down)

というコードネームです。

・・・、もし仮に1960~70年代にこのコードネームだと電話交換手は「ロンドン橋が落ちた!?」とパニックになりそうですが・・・。

その前の、ジョージ6世が崩御される際に使われたコードネームは、

「ハイドパーク・コーナー」(Hyde Park Corner)

ロンドンにあるハイドパークという有名な公園のコーナーですので、これを聞いた電話交換手も「ふ~ん」ぐらいで驚かない内容になっていますね。

王室から声明を発表

イギリス王室は10日後におこなわれる

エリザベス女王の葬儀計画

を発表し、イギリス首相が全国民に向けて

エリザベス女王崩御

の声明を発表します。

チャールズ皇太子(王位継承権第1位)は、エリザベス女王崩御と同じ日にイギリス国王になります。

イギリス首相(リズ・トラス氏)はイギリス国王(チャールズ3世)と面会します。

D-Day+1 (第1日目):新国王の宣言

エリザベス女王陛下崩御の翌日には、

セントジェームズ宮殿(君主の即位時に行われる場所)で枢密顧問会議を招集

そして、

チャールズ皇太子が王の即位を宣言

します。

ここに、

チャールズ三世

が誕生します。

午後3時30分、新国王・チャールズ三世は首相や内閣と共に、国民の聴衆の前に姿を現します。

D-Day+2 (第2日目):女王の棺がバッキンガム宮殿へ

エリザベス女王が崩御された場所が・・・

サンドリンガム(イングランド東部のノーフォークにある住居)の場合

エリザベス女王の棺は「王室専用列車」でロンドンのセントパンクラス駅に運ばれ、そこで首相と閣僚に迎えられます。

バルモラル城(スコットランド)の場合

Operation UNICORN(ユニコーン作戦)

が発動されて、エリザベス女王の棺は「王室専用列車」でロンドンに運ばれます。

それ以外だと、

Operation OVERSTUDY(オーバースタディ作戦)

が発動されて、エリザベス女王の棺は「飛行機」でロンドンに運ばれます。

どちらの場合も、首相と大臣は、エリザベス女王の棺を歓迎するためにレセプションに出席します。

D-Day+3 (第3日目):チャールズ国王、スコットランドへ

チャールズ国王(チャールズ三世)は・・・

午前中、ウェストミンスター・ホールで弔電を受け取ります。

午後からは、英国ツアーに乗り出し、

スコットランド議会への訪問
エジンバラの聖ジャイルズ大聖堂での礼拝

から始まります。

D-Day+4 (第4日目):チャールズ国王、北アイルランドへ

チャールズ国王(チャールズ三世)は北アイルランドに移動します。

ヒルズバラ城で弔電を受け取る
ベルファストの聖アン大聖堂で礼拝に出席

といった流れになります。

Operation LION(ライオン作戦):エリザベス女王の棺をバッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿へ運ぶ

のリハーサルが行われます。

D-Day+5 (第5日目):チャールズ国王、北アイルランドへ

バッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿へのパレード

は、ロンドンを通る式典ルートに沿って行われます。

エリザベス女王の棺が到着後、

ウェストミンスター・ホール

で礼拝が行われます。

D-Day+6 (第6日目)~D-Day+9 (第9日目)

エリザベス女王の棺は、

Operation FEATHER(フェザー作戦):ウェストミンスター宮殿に3 日間安置

で安置されます。

エリザベス女王の棺は、

ウェストミンスター ホールの中央にある「カタファルク」(一段高くなった箱の上)

に置かれ、1 日 23 時間一般公開されます。

チケットは VIP 用に発行されるため、VIPの方々は訪れる時間枠を確保できます。

D-Day+6 (第6日目)

国葬の行列のリハーサルが行われます。

D-Day+7 (第7日目)

チャールズ国王はウェールズを訪問し、

ウェールズ議会で哀悼の意を受け取る
カーディフのリアンダフ大聖堂での礼拝に出席

という流れになります。

D-Day+10 (第10日目)

エリザベス女王の国葬自体は、

ウェストミンスター寺院(カンタベリー大主教が式を取り仕切る)

で執り行われます。

正午に全国で2分間の黙祷が行われます。

葬儀の行列は行列はロンドンとウィンザーで行われます。

ウィンザー城のセント ジョージ礼拝堂で奉献式が行われ、エリザベス女王はウィンザー城のキング ジョージ 6 世記念礼拝堂に埋葬されます。

「ロンドン橋計画」の期間中懸念される問題は?

イギリス政府は、エリザベス女王の国葬に関連する膨大な量の準備に忙殺されると予測されます。

中でも、「内務省」、「外務所」、「運輸省」は特に困難に直面することになります。

「内務省」は治安対策の責任を負っています。
政府の国家安全保障局と諜報機関は、テロの脅威の増加に対して厳戒態勢を取る必要性があります。

「外務省」は、海外からの国家元首やVIPの到着を手配する任務を負っています。
コロナウイルスのパンデミックが沈静化しつつあるとはいえ、膨大な数の訪問者の入国をどのように手配するかが懸念材資料です。

「運輸省」は、イギリス首都ロンドンへの訪問を希望する人々の数が交通網に大きな問題を引き起こし、ロンドンの過密状態につながる可能性があるという懸念を表明しています。

実際、この期間中にロンドンへ出張に行きましたが、長距離列車の本数は1時間に3本から1本に減らされ、車両内は満席状態で非常にしんどい思いをしました(筆者談)。

「ロンドン橋計画」の期間中、イギリスでは何が起こる?

町の電光掲示板

町中にあるすべての電光掲示板(数秒ごとに切り替わる)に、エリザベス女王陛下の掲示板が出ています。

そして、それを写真に撮る人(敬意をこめて)がいます(筆者も)。

列車チケットのアプリ

前述したように、「ロンドン橋計画」中にロンドンへ列車で出張する用事がありました。

チケットを購入する為のアプリ「Trainline」にも、「エリザベス女王陛下の掲示板」が貼られていました。

新聞など

新聞などでも、エリザベス女王陛下の追悼記事が掲載されています。

ロンドンのフリー新聞「Evening Standard」でも一面がエリザベス女王陛下の追悼でした。

Google

多くの人が毎日使う検索サイト「Google」ですが、「ロンドン橋計画」開始日から「Google」が灰色になっていました。

そして、国葬が行われる2022年9月19日には、「Google」は黒色へと変わりました。

各地のCathedral(大聖堂)やChurch(教会)で礼拝

英国全土のCathedral(大聖堂)やChurch(教会)で礼拝することができます。

筆者も、2022年9月10日(土)にダービーにある、「ダービー大聖堂」へ訪問し、ロウソクに火を灯し、記帳してきました。

これに関連するコラム記事を、

2022年9月14日の時事通信社ロンドン支局発行の「時事速報 LONDON」

で、コラムニストとして

「会計士の英国定点観測」第8回「エリザベス女王死去~国への奉仕と最後の願い」

で書かさえて頂きました。

国葬の日は「国民の休日に」(2022年9月19日はバンクホリデー)

イギリス首相とエリザベス女王は、国葬が執り行われる日を

「国葬の日」(Day of National Morning)

とすることに合意しました。

この合意は計画上の問題にもつながりました。

「国葬の日」は実質的にバンクホリデー(国民の休日)となりますが、そのように指定されることはありません。

国葬が週末の場合:追加のバンクホリデーは認めない
(土日でも、月が休みにならない)

国葬が既存のバンクホリデーの場合:追加のバンクホリデーは認めない
(月曜がバンクホリデーでも火曜が振替休日にならない)

国葬が平日の場合:政府は雇用者に対して、従業員に休日を与えるよう命令する予定は無い
(合意書によると、雇用者と従業員の間で決める)

今回、イギリスでは、2022年9月19日(月)国葬が執り行われることとなり、同日が

「国葬の日」

となりました。

そして同時に、

「バンクホリデー(国民の休日)」

となり、会社や学校などはすべてお休みになります(筆者もお休みです)。

当日は、朝からBBCライブを見ていました。

とても荘厳で、エリザベス女王陛下も安らかに眠ることができると思います。

さて、エリザベス女王の国葬費用はいったいいくらぐらいかかったのでしょうか?

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