日本マクドナルド(通称:マック、マクド)が2022年秋から約6割の商品を値上げすることを発表しました。物価の指標の一つでもあるマックの値段だけに、値上げに至った理由やその背景、更には海外のマックの値上げについても調査してみました。
マクドナルドの値上げはいつから?
日本マクドナルド株式会社は2022年9月26日に、
が公式サイトで発表されました。
秋と言えば、「月見バーガー」で盛り上がっただけに今回の値上げには消費者も驚きの声が隠せないようです。
日本マクドナルドが対象商品の値上げを開始するのは・・・
2022年9月30日(金)
からとなります。
マクドナルドの値上げ対象商品一覧と値段を紹介
日本マクドナルドが2022年9月30日から値上げする商品は「全体の約6割」となっています。
今回の値上げでは「店頭価格」だけでなく
「マックデリバリー」:宅配サービス
「McCafe by Barista」:本格カフェコーヒーやスイーツを提供
の商品も「価格改定」の対象になっていますので、合わせてご紹介致します。
店頭価格
商品名 | 従来価格 | 新価格 |
---|---|---|
ハンバーガー | 130円 | 150円 |
チーズバーガー | 160円 | 180円 |
チキンクリスプ | 130円 | 150円 |
『ちょいマック』バーガー (エグチ・チキチー) | 200円 | 220円 |
ダブルチーズバーガー | 350円 | 370円 |
てりやきマックバーガー | 350円 | 370円 |
フィレオフィッシュ | 350円 | 370円 |
えびフィレオ | 390円 | 400円 |
ビッグマック | 390円 | 410円 |
炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ | 490円 | 500円 |
ソーセージマフィン | 130円 | 150円 |
エッグマックマフィン | 200円 | 220円 |
マックグリドルソーセージ | 170円 | 200円 |
マックフライポテト | Sサイズ:150円 Mサイズ:280円 Lサイズ:330円 | Sサイズ:160円 Mサイズ:290円 Lサイズ:340円 |
マックシェイク(バニラ・ストロベリー・チョコレート) | Sサイズ:130円 | Sサイズ:140円 |
ハッピーセット(ハンバーガー・プチパンケーキ) | 470円 | 490円 |
ハッピーセット(チーズバーガー・チキンマックナゲット・ ホットケーキ・エッグマックマフィン) | 500円 | 520円 |
ひるまック(ダブルチーズバーガー・てりやきチキンフィレオ) | 550円 | 570円 |
マックデリバリー価格
商品名 | 従来価格 | 新価格 |
---|---|---|
ハンバーガー | 150円 | 190円 |
チーズバーガー | 180円 | 230円 |
チキンクリスプ | 150円 | 190円 |
『ちょいマック』バーガー (エグチ・チキチー) | 250円 | 280円 |
ダブルチーズバーガー | 390円 | 430円 |
てりやきマックバーガー | 390円 | 430円 |
フィレオフィッシュ | 390円 | 430円 |
えびフィレオ | 430円 | 460円 |
ビッグマック | 430円 | 480円 |
炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ | 570円 | 580円 |
ソーセージマフィン | 160円 | 190円 |
エッグマックマフィン | 250円 | 280円 |
マックグリドルソーセージ | 200円 | 250円 |
マックフライポテト | Mサイズ:340円 Lサイズ:400円 | Mサイズ:370円 Lサイズ:430円 |
マックシェイク(バニラ・ストロベリー・チョコレート) | Sサイズ:150円 | Sサイズ:180円 |
バリューセット(単品+サイドメニュー+ドリンクMサイズのセット) | 単品価格+350円 | 単品価格+360円 |
ハッピーセット(ハンバーガー・プチパンケーキ) | 520円 | 570円 |
ハッピーセット(チーズバーガー・チキンマックナゲット・ ホットケーキ・エッグマックマフィン) | 550円 | 600円 |
デリ得 2人用セット | 1,800円 | 2,100円 |
デリ得 3人用セット | 2,500円 | 2,950円 |
McCafe by Barista 価格
商品名 | 従来価格 | 新価格 |
---|---|---|
エスプレッソフラッペ | Mサイズ:400円 Lサイズ:450円 | Mサイズ:420円 Lサイズ:470円 |
チョコフラッペ | Mサイズ:400円 Lサイズ:450円 | Mサイズ:420円 Lサイズ:470円 |
オレオクッキー チョコフラッペ | Mサイズ:450円 Lサイズ:500円 | Mサイズ:470円 Lサイズ:520円 |
宇治抹茶フラッペ | Mサイズ:450円 Lサイズ:500円 | Mサイズ:470円 Lサイズ:520円 |
マカロン各種 (期間限定フレーバー含む) | 170円 | 190円 |
マカロン (6個ボックスセット) | 900円 | 980円 |
マカロン2個&カフェラテセット (マカロン2個+カフェラテMサイズ) | 580円 | 640円 |
紅茶のシフォンケーキ | 390円 | 450円 |
チョコレートタルト | 390円 | 450円 |
オレオクッキーロールケーキ | 390円 | 450円 |
マシュマロクリームタルト | 390円 | 450円 |
対象商品一覧(公式データ)
値上げ対象商品の一覧ですが、日本マクドナルドの公式サイトより引用しております。
主力でお手軽の「ハンバーガー」や「チーズバーガー」、みんな大好き「てりやきバーガー」、子供が興奮する「ハッピーセット」なども値上げ対象になっています。
ちなみに以下の商品・・・
「プレミアムローストコーヒー」
「ドリンク(Sサイズ/Mサイズ/Lサイズ)」
「チキンマックナゲット®(5ピース/15ピース)」
「スパイシーチキンバーガー(スパチキ)」
「スパイシービーフバーガー(スパビー)」
は今回の「価格改定」(値上げ)の対象外となっています。
いくら値上げするのか?
日本マクドナルドが今回値上げする額は「店頭価格」に関しては・・・
10~30円(税込)
となっています。
金額自体は10~30円だと小さく感じますが、元々が130円で150円に値上がりするということは・・・
ということですので、やはり「高くなったなあ~」と感じてしまいますよね。
マクドナルドの値上げ理由やその背景も調査
今回の値上げに消費者が驚いているのは、日本マクドナルドが2022年3月に「価格改定」(値上げ)をしたばかりだからです。
わずか半年しか経過していないので、今回また値上げすることになったのにはどういった事情があるのでしょうか?
発表された理由とは?
日本マクドナルドが発表されて「価格改定」(値上げ)の理由は・・・
原材料価格の高騰
人件費の上昇
物流費の上昇
エネルギーコストの上昇
急激な為替変動の影響
などを慎重に検討された結果だということです。
人件費の上昇
1991年~2019年の間の「賃金上昇率」ですが・・・
- 日本:1.05倍
- イギリス:1.48倍
- アメリカ:1.41倍
というデータがあります。
えっ、日本は28年前と賃金がほぼ同じ!?
という驚愕の事実が判明しました。
しかし、2020年代からは・・・
人材不足
物価の上昇
最低賃金の見直し(先進国として問題)
などの理由から賃金が上がる傾向にあります。
日本マクドナルドも大企業として、従業員の生活を考え賃金を上げたのだと思います。
結果、人件費が上がるのは避けられない状況でしょう。
物流費やエネルギーコストの上昇
経済産業省・資源エネルギー庁が、
原油をはじめとするエネルギー価格の高騰、
日本の企業物価指数は2021年2月に前年同月比9.3%増
第二次石油危機の1980年12月(10.4%)以来の歴史的な上昇率
(引用元:経済産業省・資源エネルギー庁)
と発表しています。
やはり、エネルギーコストの上昇で物価が上がっているようで、日本マクドナルドも避けることはできなかったようです。
急激な為替変動の影響
日本円は世界の他の国の通貨の中で、値下がり幅が大きいです。
日本円は米ドルに対して
しました(9月7日までの為替レートを見ると)。
2022年1月から9月7日までのデータですと、日本円は米ドルに対して・・・
となっています。
原材料が輸入に頼っている為、原材料価格も高騰したようです。
海外のマクドナルドの状況は?
ハンバーガーの値上げをしているのは、日本マクドナルドだけなのでしょうか?
筆者が住んでいるイギリスについても調査してみました。
2022年7月27日のREUTERS(ロイター通信)によりますと・・・
McDonald UK(英国マクドナルド)は「チーズバーガー」の値段を20%上げることに決めました。
値段の変化ですが・・・
99p(約154円) → £1.19(約185円)
という感じで、約30円の値上げでした。
また他の商品も大体
10p(約15.5円)~ 20p(約31円)
の値上げをしました。
これには英国民は驚きました。
というのも、14年間同じ値段だったからです。
日本では2022年、2回値上げをしていたのに対して、14年間一度も値上げがなかったので驚きました。