トレたま(テレビ東京)で紹介された「ウクラン」という水に浮くランドセルをご存じですか?津波など水難事故の時、防災グッズ(浮き輪代わり)にトランスフォームするという商品です。気になる機能や使い方、価格や買えるお店・通販もご紹介します。
「一級小型船舶操縦士」(20トン未満の船、クルーザーなど)を持っている筆者としては、「水の怖さ」というのはより深く理解しています。
免許取得の際、海技学院に1週間泊り込みましたが、その時言われたのが・・・
「エンジンの構造とか難しいことは1週間ではマスターできんけど、ライフジャケット着用は当然、救命浮環投下はゼッタイ体で覚えてください」
と先生方になんども言われました。
水の中は服のまま落ちてしまうと思うように動けません。
船のキャプテンとして、乗船する人全員にライフジャケット着用を厳命し、溺れている人がいれば頭で考えるよりも先に勝手に体が動いて「救命浮環」を投下する習慣をつけるのが何よりも大事と教わりました。
【ウクラン】水に浮くランドセルの開発経緯
子供というのは特に水遊びが好きで、気を付けるように言っても池や川で遊びがちです。ランドセルというのは元々浮力があるので、誤って池や川に落ちた場合の「浮き輪」としての機能はある程度期待できます。
しかし、津波のような海難事故などで何時間も救助を待たないといけない状態だと、やはりライフジャケットが必要です。
とはいえ、普段からライフジャケットを着て生活するわけにもいきませんよね?
【ウクラン】水に浮くランドセルのアイデアはどこから?
2012年、浜松市中区の新聞販売店主、清水譲治さん(73)は「東日本大震災」の被災地の一つである、宮城県石巻市の大川小学校を訪れました。
同小学校では、児童と教職員、合わせて84名の方々が犠牲・行方不明になりました。この場を訪れた清水譲治さんは、
「助かる方法はなかったのか?」
と考え込んだそうです。
清水譲治さんは最初、ウレタン材で浮輪を作成しました(水難事故には救命浮環が必須ですから)。しかし、彼の友人から、
「浮輪を学校に持って行く子供はいない」
と言われ、このアイデアは断念しました。
それから3年後の2015年、小学校1年生のお孫さんがランドセルを背負っている姿を見て、あるアイデアがひらめきました。
「浮くランドセル・・・、津波や洪水でも浮いて銃所を待てるようなライフジャケットに変形するランドセル」
というものでした。
早速のこのアイデアを、浜松市東区にある「栄商会」へ持ち込みました。
ランドセル作成は本業では無いものの、元々「持ち込み企画の商品化」に協力してきた実績と、裁断・縫製の設備がある「栄商会」は清水譲治さんのアイデアを実現化しようと動きだしました。
そして、6年がかりで商品化に成功したのが、2021年のことでした。
【ウクラン】水に浮くランドセルの機能や使い方
【ウクラン】水に浮くランドセルの機能
【ウクラン】水に浮くランドセルの使い方
【ウクラン】水に浮くランドセルの価格や買えるお店・通販
【ウクラン】水に浮くランドセルの価格
価格は税込みで、
となっています。
ウクラン】水に浮くランドセルが買えるお店・通販
「ビックカメラ」のサイトからオンラインで購入することができます(現在、入荷待ち状態)。