第5回WBC日本代表のメンバーで大活躍中のラーズ・ヌートバー選手の代名詞「ペッパーミル・パフォーマンス(Pepper-Grinder Celebration)」が日本中で大人気です。選抜高校野球でも披露されましたが日本高校野球連盟が注意をした本当の理由をご紹介致します。
【動画紹介】ペッパーミルが審判の注意対象に
2023年3月18日に阪神甲子園球場で開幕した、
通称、春のセンバツで「ペッパーミル・パフォーマンス」が審判から注意を受けたことで騒がれていますね。
大会の第1試合である、
で起こりました。
1回の表、東北高校の一番バッターである金子和志選手(二塁手)が打った打球はショートへのゴロでした。
しかし、ショートのエラーで出塁し、一塁ベース上で
をしました。
するとすかさず、審判がそのパフォーマンスに対して注意をしていました。
動画を見てみると・・・
金子和志選手が塁上で「ペッパーミル・パフォーマンス」
一塁塁審が「パフォーマンスはダメです」と注意をしている
金子和志選手がベンチに向かってバツを示してパフォーマンスをしないようにしている
といったことが分かりますよね。
この注意に対して、東北高校の佐藤洋監督は以下のようなコメントを発表されています。
「案の定ストップがかかった。なんでこんなことで子どもたちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかなと。ちょっと思いましたね。日本中が盛り上がっているパフォーマンスを審判の方から注意される。ぜひ、書いてください。私の方に火の粉が飛んでもいい。僕は大反対。もう少し子どもたちに自由に野球を楽しむ方法を考えてほしい」
(引用元:Full-Count)
東北高校の佐藤洋監督は元読売ジャイアンツの選手だった方で、2022年8月から母校の監督に就任されました。
そして彼の方針は、
を掲げて、東北高校を12年ぶりに春のセンバツへと導いた優秀な方です。
また、動画を見た限りですが、塁上のペッパーミルは
相手への挑発行為では無く、ベンチの選手への鼓舞
をしているように見受けられました。
実際、東北高校の佐藤響主将(3年)も、
「決して相手を侮辱するものではない。注意を受けて、少し嫌な雰囲気になった」
(引用元:サンスポ)
と野球を楽しむ為のものであり、侮辱をする意図は無かったと述べています。
では、なぜ「ペッパーミル・パフォーマンス」が注意されたのでしょうか?
ペッパーミルが注意された本当の理由とは?
日本中でブームになっている「ペッパーミル・パフォーマンス」が注意されたことで、騒動になっていますよね?
高野連のコメント
今回、注意した理由について日本高校野球連盟(高野連)は以下のように発表されています。
「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきた。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できるが、プレーで楽しんでほしい」
(引用元:NHK)
高野連としては、ペッパーミルに対して一定の理解はしているものの、
は控えて欲しいとの見解でした。
確かに、今回はエラーで出塁した時に純粋に楽しむ為とはいえ派手なパフォーマンスをしたので、相手チームの心情を思うと難しいですよね。
エラーかどうかは関係ない
ラーズ・ヌートバー選手が「ペッパーミル・パフォーマンス」を始めましたが、
とネットでも騒がれていたことで、
エラーで出塁したのにペッパーミルしたことが注意の理由では?
とまことしやかにウワサされていました。
しかし、高野連は
「今回は『ペッパーミル・パフォーマンス』だったが、ふだんから派手すぎるガッツポーズなどには審判や大会側から注意をしている。エラーで出塁したかどうかは関係ない」
(引用元:NHK)
と
エラーで出塁は一切関係ない
と断言しています。
また、高野連の事務局は、「不要なパフォーマンス」について
明確な基準はないものの、プレーに直接関係ないことや自然に出るガッツポーズを逸脱した行為などが対象になる
(引用元:NHK)
と述べられています。
世間の声やラーズ・ヌートバーのコメント
賛否両論
世間の声としては、
なぜペッパーミルパフォーマンスを禁止にするのかが理解できない
というのが大半の意見でした。
反対意見としては、
エラーで出塁時は控えた方がいい
というものもありましたが、ペッパーミル自体することに違和感を感じているコメントは無かったようです。
ラーズ・ヌートバーのコメント
「ペッパーミル・パフォーマンス」ブームの生みの親でもあるラーズ・ヌートバー選手は今回の高野連の対応についてどう思っておられるのでしょうか?
甲子園で高校球児がペッパーミル・パフォーマンスを行ったことに「ハッハッハ。それは面白いね」と喜んだ
(引用元:日刊スポーツ)
そうです。
「なぜ禁止されたか分からないけど(はやるのは)すごくいいね」
(引用元:日刊スポーツ)
と笑顔で対応されていたそうです。
禁止されたこと自体については、言及されませんでしたが、
には非常に喜んでおられましたね。
ペッパーミルは禁止か容認か?
「ペッパーミル・パフォーマンス」を高校生が野球の試合で披露することは、
禁止すべきか?容認すべきか?
という議論に対してのまとめです。
禁止:高野連
容認:高校球児、高校野球監督、世間一般、ラーズ・ヌートバー選手
とざっくりとした感じになりました。
現在のブームを鑑みると、容認してもいいような感じもします。
ただ、今回の東北高校のように純粋に楽しんでいる場合はまだいいとして、色々なケースが出てくることでしょう。
昔のプロ野球の試合では、純粋に試合のプレーを楽しむだけでなく
で相手チームを挑発することも多々ありました。
高野連としては、高校野球は教育の一環である為、線引きなくしてパフォーマンスを認めることを避けたいのでしょう。
ただ野球を広く楽しみたいといった場合に、こういったパフォーマンスも野球人気に貢献することは間違いないでしょう。
高校野球は教育の一環ですが、センバツ野球などは特に世間からの注目度も高いエンターテインメントです。
理想としては、ある一定のガイドラインを設けつつ、パフォーマンスも容認していくのが望ましいですね。