2022年は祝日が例年より1日多くて9日になっています。これは、エリザベス女王陛下の在位70周年をお祝いする為に、「Queen’s Platinum Jubilee Bank Holiday」と銘打って2022年だけの臨時祝日としました。
ちなみにイギリスは日本だけの俗語で、正式名称は「United Kingdom of Great Britain and North Ireland」(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)で、通称、「UK」と呼んでいます。
このUKは、4つの王国(違う国)である、イングランド王国、 スコットランド王国、ウェールズ王国、そして北アイルランド王国で構成されています。
もちろん違う国なので、祝日の数も異なるのですが、今回はイングランド王国の祝日を中心に見ていきたいと思います。
イングランドの祝日は8+1日
イングランドの祝日は全部で8つあります。
イースター関連の2つに関しては毎年変わるので気を付けないといけません(私も忘れるのですが)。
- 1月1日 New Year’s Day(新年) 今年は3日に振替
- 4月15日 Good Friday(聖金曜日)
- 4月18日 Easter Monday(イースターマンデー)
- 5月2日 Early May Bank Holiday(ヨーロッパ戦勝記念日) 5月の第1月曜日
- 6月2日 Spring Bank Holiday 通常は5月の最終月曜日、今年のみ移動
- 6月3日 Queen’s Platinum Jubilee Bank Holiday(女王陛下在位70周年祝日) 2022年のみ
- 8月29日 Summer Bank Holiday 8月の最終月曜日
- 12月25日 Christmas Day 今年は27日に振替
- 12月26日 Boxing Day
以上のように、2022年の祝日は1つ増えて、9つになりました。
ウワサでは、来年以降も9つのままになると言われていますが、真相は不明です。
キリスト教関連の祝日
イギリスは、キリスト教の一種である「イギリス国教会」ですので、キリスト教関連の祝日があります。
- Good Friday(聖金曜日)
- Easter Monday(復活祭の月曜日)
- Christmas Day
- Boxing Day
- St Patrick Day(北アイルランドのみ)
- St Andrews Day(スコットランドのみ)
銀行が休むから、みんなも祝日
イギリスではよく、「Bank Holiday」(バンクホリデー)という名前を耳にすると思います。
銀行が閉まっているわけではなく(まあ閉まっていますが)、国民の祝日として制定されているものです。
元々は銀行が休むと仕事が止まることが多いので、他の企業も休むことからこのような名前になったそうです。
全部で3日あります。これは前述した祝日で黄色線を引いたものが該当します。
有給休暇は28日、しかし・・・
イングランドのフルタイム従業員は有給休暇を年間で28日保有しています。
計算方法
フルタイムだと就労日が5日になるので、「5×5.6=28日」と算出されます。
ただ、今年は祝日が9日なので、有給休暇の実数は19日に減るという事態になっています。
もちろん企業によっては、この祝日を入れてないケースもあり、その場合は28日のままです。
また、何年も働いている方はちょっと増えている場合もあるそうです。
祝日は少ないが、有給消化率は高い
先進国の中でも祝日の数は少ない方と言われていますが、イギリス国民は特に文句はいいません。
というのは、有給を全部消化する人がほとんどだからです。
女王陛下在位70周年祝日
スーパーでは女王陛下在位70周年をお祝いするケーキ(コギーの顔した)や料理、お酒などが特設コーナーで売られていました。
しかも、ほとんどが売れている状態だったので、みんなお祝いしたい気持ちが強かったのではと思われます。
というわけで、2022年6月3日(金)はBBCを見ながらエリザベス女王陛下を拝謁しようと思っていましたが、残念ながら体調の面から当日は欠席ということになりました。
みんなテレビの前で、買った料理やケーキをさみしく食べていたのではないでしょうか?